DXへの取り組み

当社のDX戦略

当社は、日清製粉グループの中期経営計画に基づき、デジタル戦略として「自動化・効率化」「標準化」「顧客提案力の強化」「販売チャネルの拡充」を柱にDXを推進しています。 バリューチェーンの最適化により生産性向上と価値創出を目指し、目に見える成果を実現していきます。

<取組み事例>
・データの一元管理やAI活用による、小麦粉製品の需給・生産計画や在庫の最適化、策定工数削減
・小麦粉や二次加工技術等に関する情報のデータベース化とAI活用によるお客様への迅速で質の高い情報提供
・受注・出荷業務のデジタル化、製品輸送車の可視化による配送効率化・工数削減
・IoTやAIを活用した生産工程の可視化、生産管理帳票のデジタル化・モバイル化による生産性向上・予兆保全
・2025年5月に、最新の自動化・デジタル技術を導入したスマート工場が水島地区で稼働予定

DX推進体制とDX人材育成

当社は2022年6月、経営企画部内にDX専任部署である「DXチーム」を新設しました。 営業・業務・生産等の様々な部署から社員を集めて、全社的にDXを推進するための体制を築いています。DXチーム在籍メンバーは自身のバックグラウンド領域のデジタル化や自動化、AI活用を進めると同時に、部署横断的なデジタル施策も推進しています。

DXチームメンバーはデジタル関連資格(ITパスポート試験など)を取得しており、実務の中でプログラミング技術の向上に努めています。また、日清製粉グループ本社の主催するプロジェクトマネジメントスキル習得研修などに参加し、DX推進力を強化しています。

社員全体のDXリテラシー向上施策としては、DXの基盤となる要素を学ぶことができる外部の動画配信型の研修の受講を促すとともに、内製のデジタル教育プログラムを動画配信しています。今後は難度の高い教育プログラムを企画し、ハイレベルなDX人材を継続的に育成していきます。

DX推進基盤の構築

DX推進にあたり、情報処理技術を活用するための基盤の構築を進めていきます。

<ネットワーク環境>
書類の電子化やクラウドの活用等により、リモートワーク環境を整備しています。スマホ・タブレットなどのポータブルデバイスを全社的に普及させ、必要な情報に素早くアクセスできる環境を整えています。また企業版ChatGPTを導入しており、個人の業務効率化のためにセキュアな環境での生成AI活用を可能としています。

<部署横断で利用できるシステム開発基盤>
深層学習に基づいた自然言語処理AIを使用可能な開発環境や、BIツール、帳票電子化ツール等の運用環境を整備しています。

<データベース>
データ分析・活用のため、ERPによるデータの一元管理を行っています。当社のERPのデータを各種アプリケーションと連携させ、当社の出荷・在庫情報や生産実績等の可視化をタイムリーに行うことで、意思決定の迅速化や業務効率化を可能としています。

DX推進の管理指標

DX推進の取り組みについては、DX取組成果・人材育成・基盤構築の観点で指標を設定しています。

<DX取組成果>
・社内データの集計や表示等にかかる作業時間の削減
・AIの活用による計画作成業務や需給予測業務の作業時間の削減
・AIの活用による生産工程の最適化や人手作業の削減

<人材育成>
・業務改善ができるハイレベルなDX人材を毎年10名程度養成
・ITパスポート試験などの各種資格取得者数
・外部の動画配信型研修の受講講座数

<基盤構築>
・社員が継続的に各種アプリケーション、BIツール、帳票電子化ツールを使用できる体制の構築